Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

【音楽理論】ざっくりと知ってるとお得なコード知識。#2

前回、モーダルインターチェンジについて書きました。

それを踏まえて今回もコードのバリエーションをシンプルに広げるアイデアを説明したいと思います。

 

【どれでも7thに置き換える】

7thといえば基本的には一つのダイアトニックにV7として一つだけ存在するものですが、

これも細かい理屈抜きに置き換えして使用する事が出来ます。

 

どういう事か結果から言いますと、ダイアトニックコードどれも全て7thに置き換える事が出来ます。

Cメジャーで一覧にすると・・・

 

C7・・・I7 ※ブルージー

D7・・・II7 ※よく出る。

E7・・・III7 ※Am7、Bm7-5、FM7との組み合わせでよく出る。

F7・・・IV7 ※ブルージー

G7・・・V7

A7・・・VI7 ※Dm7やEm7との組み合わせでよく出る。

B7・・・VII7 ※前後による。

 

注釈(※)は大まかな使用例やサウンドイメージです。

7th化はセカンダリドミナントや代理だったりいくつか考え方はあるのですが、ダイアトニック上で使用する場合はとりあえず置き換えてみて、気に入れば使えばいいと思います。

特にII7はめちゃくちゃ出てきます。

 

今回はあくまでダイアトニックコード基準の例なので、例えばA7を使うにあたり、Em7をEm7-5に変化させてのマイナー・ツーファイブ化(|| Em7-5 A7 | Dm7 || )といった手法には触れてません。

そこまで書くと何でも有りになってしまいますし、ダイアトニックを基に「理屈抜きに置き換える」という解説のコンセプトからも外れてしまいますので・・・。

その辺りは追々解説出来ればと思います。

 

7thに置き換えるだけなので、今回はこれくらいしか書くことは無いですね。

前回のモーダル・インターチェンジを含めて一覧にしてみます。

 

【Cメジャー + Cマイナー(E♭) + 7th化】

※なるべく実用性を考慮してのまとめになっています。

CM7、C7・・・IM7、I7

Dm7、Dm7-5、D7・・・IIm7、IIm7-5、II7

E♭M7・・・III♭M7

Em7、E7・・・IIIm7、III7

FM7、Fm7、F7・・・IVM7、IVm7、IV7

G7・・・V7

A♭M7、A♭7・・・VI♭M7、VI♭7

Am7、A7・・・VIm7、VI7

B♭7・・・VII♭7

Bm7-5、B7・・・VIIm7-5、VII7

 

 

実際に使用するにはある程度のパターンを知っている方が有利ですが、分析においてはこういう風に使えるコードを把握しておくだけでも疑問は減ると思います。

 

次回は、これらに加えてもう少しコードバリエーションを広げるアイデアを書いてみます。