Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Stewmacのネックシム。

小物レビュー。

ギター用のメンテグッズを数多く販売しているStewmac社のネックシムです。

今回、購入したのは0.25度の角度のものになります。他は0.5度、1度があります。

 

見ての通りのペッラペラなメイプルの木片です。正しく角度が付けられてるとはいえ、これが一枚2500円ほどするんですねえ・・・。

やはりこの強気な価格には否定的な意見が見られ、正直僕も「高くても1000円くらいでよくない?」派です。

 

シムといえば昔から紙切れ/ピック/紙やすり等の適当な素材のものが使われますが、そういったシムは接地面積の都合上、どうしてもネックとポケットの接合部に僅かな空間が空いてしまいます。

となるとシムを支点にネックの折れ曲りが発生し、これがいわゆるハイ起きの症状を引き起こすんですね。(全てのネックに起きるとは言えませんが、原理的にはそうなっても当然という感じ)

起きてくる位置は図よりももう少し手前かもです。この辺、専門家じゃないので大まかなイメージとして解釈していただければ・・・。

 

その点、Stewmacは見ての通り、ネックとポケット全体が面でしっかり密着するデザインなので空間が発生せず、シームレスに角度を付けられます。

なのでハイ起きの原因にもなりません。

そして素材もメイプルなので、ちゃんと木部との一体感があり、鳴り的にも違和感が少ないという代物です。

やっぱりこっちのが精神衛生上いいですよね。

 

基本となるサイズですが、一般的なフェンダースタイルの4点留めのポケットに適合します。

(それ以外の特殊なモデルの場合には、角度のみ選択したら自分で一から加工/成形、穴空けして合わせる素材的なラインナップもあります)

 

 

自分の場合はフェンダーではなく、フェンダーを踏襲したストラトタイプに使いましたが、僅かに前後幅の加工を要したものの問題なく適合しました。

ネジをスルーする穴は前後にいくらか余裕を見た幅になってますので、多少のブレは許容できる作りですね。

 

取り付け後は狙い通りネック角が変わり、加えてネック全体が底上げされますので、僕の場合はサドルの下げ幅も増して都合が良かったです。

ネックとボディへの馴染みも問題なく、今の所はきっちりとした噛み合わせです。

 

正直2500円は厳しい価格でしたが、場合によっては悩みを一気に解消できるので試してみる価値は十分にあります。

これを買う前は、工房にポケットを削り出しての調整を頼もうか悩んでましたから・・・笑

結果的には安く済んで良かったです。削ると後戻り出来ませんが、シムはダメなら外せばいいだけですしね。