Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

BOSS ''KATANA-50''

これまた今更ですが、BOSSのアンプです。デジタル制御/モデリングトランジスタアンプで、最大出力は50W(25W、0.5Wへの変更も可能)、独自にデザインされた12インチスピーカーを搭載しています。

重量は約11kgですが、持ち上げた感覚的には意外と軽めに感じます。

 

現行品はmk-2になり機能が拡張されていますが、今回紹介するのは初期型です。

 

発売当初から評判の良いアンプで、僕が今とは違う教室でレッスンしていた際にも備品アンプの新調時にはこれをオススメしました。

昨今のデジタルアンプらしく、内蔵エフェクトだったり機能面で優秀なのですが、なにより音が良いです。

デジタル臭さは殆ど感じず、弾き心地に関しても素直な感触で疑いなく弾ける印象です。

 

加えてコストパフォーマンスが抜群で、確か数年前だと中古で平均15000円前後、運が良ければ12000円前後くらいでも見つかった記憶があります。

今買うと中古18000円くらいで、何故昔の型落ち品の相場が上がってるのか謎ですが、定価が上がったりしたんですかね・・・。

いずれにせよこの価格帯では文句無しに良いアンプだと僕は思います。

mk-2へのアップデートに伴い、いくらか値上がりしたっぽいですが、その分性能が上がってるのでトントンでしょう。

僕は初期型でも不自由ないので安さを優先しました。

(※ちなみにver.2とmk-2は意味が違うので注意。ver.2は出荷時に中身のプログラムの更新を経ているという意味で、スペック自体は初期型です。このプログラムの更新はUSB接続でいつでも行えます。現時点でver.4まで更新されています。

 

 

デジタルモデリング系の競合製品だと、VXシリーズや、YAMAHA THRシリーズが挙がりそうですが、スピーカー径的にライブ用途でも余裕のあるKATANAに強みがあると思います。(出力も落とせるので自宅練習も問題ありません)

出音に関して、昔VOX VXと試奏で比べた事があり、VXも概ね良い音で感動したのですが、ギター側のボリュームを絞り切る直前まで落とすとゲートが掛かったような不自然な減衰が気になり購入には至りませんでした。

対してKATANAにはそういった要素は無く、その時から「買うならKATANAだな〜」という印象でしたが、その時はポータブルなアンプを探していたので購入せず・・・。

今更ながら手に入れました。

(ちなみにVOXならAVシリーズも良かったです。15Wのモデルを弾いた事がありますが、モデリングアンプながらその歪み回路はフルアナログなので、デジタルに抵抗ある人はKATANAよりも合うかもです)

 

細かいスペックについてはこちらで書いてもゴチャゴチャしちゃいそうなので、メーカーページを見て頂くのがイイと思います。

基本的にはよくあるモデリングアンプですので、そういうのに触れた事がある人なら迷わず使えると思います。

 

強いてここで書くならチャンネルプリセットですかね。

これが地味に便利で、2つまでの設定をCH1、CH2として保存しておく事でそれぞれ割り当てたボタンで呼び出す事が出来ます。

「CH1をクリーン、CH2をリード」といった定番な振り分けは勿論、「両CH共にクリーンで微妙にEQ設定を変えておく」等、他には内蔵エフェクトの掛かり具合でも区別したりと自由度が高いです。

要は擬似的にこのアンプを二台用意して自由に切り替えるような設定が出来るというワケですね。

この操作は別途フットスイッチ(BOSSのラッチスイッチでOK)を用意すれば、足元での切り替えも可能です。

 

チャンネル機能を使わず、一般的なアンプのように単一のチャンネルとして操作したい場合はそれ用のボタンもあるので問題無しです。

これはデジタルあるあるですが、プリセット入れてると毎回起動する度にノブの向きに関わらず保存されていた設定で出力されるので、そういうのが煩わしい人向けの配慮ですね。

 

 

全体的な音色はやはり新しめと言いますか、歯切れの良い感じで綺麗目な音像です。

でもキャビ/スピーカーの特性なのかどこかフワッとしたエアー感もあり、いかにもデジタルで塗り固められたような手応えでは無く、あくまで自然な鳴り感なのが良いですね。

音の飛び方も結構ワイドです。

昔、CUBEシリーズが登場した時も凄いな〜と思いましたが、今振り返るとかなり硬めにまとまった音色でやや癖の強い傾向にあったと思います。

あれと比べるとクリーンも歪みも遥かに自然です。

 

どうしてもデジタルは嫌なんじゃ〜〜^って人で無ければ、練習用もしくはちょっとしたギグへの持ち込みのどちらにも柔軟に対応できる優秀アンプです。

というか本当にデジタルへの先入観を忘れて弾けるアンプ(当社比)なのでアナログ派も是非。

 

 

 

余談ですが、スピーカーを軽くしたくて手持ちのネオジウムに変えようと思ったのですが、どうやらKATANAは4Ωのようで・・・。

そもそも12インチ4Ωのネオジウムスピーカーって見かけないですよね。

手持ちのは8Ωなので使えなくはないですが、適切ではないので一旦は保留です。変えれたら多分9kgくらいに減量出来そうなんですが・・・残念。