TC Electronic公式アプリ、''Tone Print Editor''を使ってみました。
とはいえもう何年も前にリリースされたものなので、めっっっちゃ今更です。
これはこのアプリに対応するTC製品の音色や挙動をユーザーが自由に設定してインストール出来る、というもので言ってしまえば『公式モディファイ用アプリ』みたいな感じですね。
しかも弄れる項目が結構細かくて、本当に製品そのものの設定を自分好みに変更する事が出来ます。しかも無料。
リリース当初「これは最高のやつ来たな・・・!」と興奮しておきながら一切触ってこなかったんですよね・・・笑
今になってインストールしたら当時僕が知っていた画面とは丸っきり変わっており、大人の事情で別の物になったのか??と勘違いした程です。
多分、単純にアプデでレイアウトが変わったんだと思います。
・・・で、本題になりますが、今回''Flashback Delay(初期型)''のパラメーターをMad Professorの''Deep Blue Delay(HW)''に近づけるべく、実機と比較しながら弄ってみました。
アプリ自体は公式の説明書が中々に分かりづらく、最初は操作に戸惑いましたが理解が深まるにつれて、よく出来たアプリだな〜と感じるようになりました。
まず、最初に土台となる音色を公式プリセットから選択する必要があるので、ここはシンプルに''Analog''を選択。
Deep Blue Delay(以下:DBD)のディレイタイムは、25〜450msとハッキリしているので予めここは決定しておきたい。
Flashbackに搭載されてるノブは、
・Delay(ディレイタイム)
・Feedback(リピート)
・Level(エフェクトレベル)
・ディレイタイプの選択
合計4つ。この内で弄るのはほぼDelayだけです。Feedbackに関しては自分はリピート数は最大でも5回くらいあれば良い派なので特に追い込まず適当です。
まずは【MAPPING】の項目を選択。
まずはノブの挙動を真似たいので、実機を鳴らしながらパラメーターを動かします。
この時、ノブひとつに対して同時に3つまでの効果を持たす事が可能で、その割り振りを自由に選べるのですが、既にこのプリセットでは、
・Delay Time
・FB Hi-Cut(ディレイ音のハイカット周波数)
・Saturation(歪み具合)
が割り当てられていました。特に問題無さそうなので、これはそのままに数値だけ動かします。
黄色の線がタイムの挙動です。ツマミを回した時、何時方向でどの程度のエフェクト量になるかを設定します。
今回の場合、《最小時で25ms/最大時で450ms》になるように先に決定しておいて、その中間のカーブ具合を決めます。
マウスでカーソルを上下して数値を変えるのですが、これがまた細かい動きに対応していないのか正確に数値を合わせるのがシビア・・・。キーボード操作無理なんか?
全く同じは無理だったので近めの27〜465msに留めています。まあ実際使う分には誤差の範囲ですね。
【追記】ダブルクリックで細かく入力出来るようです。
続いて赤い線のこちらはハイカット周波数。1.12kHz〜560Hzに設定してみました。
プリセットのデフォルト値と大差ないですが・・・。
青い線は歪み具合。9dB〜13dBです。これはもう少しアッサリ目な値でも良いかもです。
次に細かい音色の設定。【DELAY】の項目に移動します。
色々ありますが、一番上の列の4つはノブ操作にリアルタイムで反映する項目なのでここで設定する必要は無いです。
中段のLo-Cut、Level、Dynamic Delay Sensitivity、Dampingの設定になります。
FB LoCut・・・カットする低域の周波数です。DBDと比較しながら決めた感じはこれくらいの値です。
Output Level・・・マイナス0dBの方がDBDに近い挙動ですが、それだとLevelノブをちょっと上げただけで音量が出すぎるので、ややカット目にしてカーブを微調整しました。
※ Dynamic Delay Sensitivity、Damping・・・この二つはイマイチ分かりづらいパラメーターだったのでここはデフォルトのままの値にしてます。
全体的にパラメーター毎の具体的な挙動を把握せずに耳の感覚で決定した部分があるので知識ある人からしたら矛盾した設定や勘違いがあるかも知れません。
【MODULATION】の項目を開くとより細かく弄れますが、ここはデフォルトのままにしています。
結果的にそれで近い音になったと勝手に思ってますので。笑(・・・正直これ以上吟味するのがめんどくさかった)
DBDとFlashbackを並べて比較してみた感じは結構似た音になりました。
DBDの方が僅かながら厚みを感じるのと、ピッキングへの強弱に対しての追従性が控えめで割と一定量の音量が出ます。
比較音源は面倒で録ってませんがまた暇を見て追記するかもしれません。
【追記】コメントにてパラメーターの補足を頂きました。
MAPPINGの項目内、Delay Timeの値はダブルクリックで手打ち入力可能だそうです。
更にDynamic Delay Sensitivity(Sens)以降のパラメーターはsensの設定値に依存するようです。sensが0だと実質的に機能しないようです。
又、Toneprintを解説した動画のリンクも頂きました。
a_400ofpowerさん、ありがとうございました!