RECORDING KING ( レコーディングキング ) / ROS7 TS トリプルオー14フレットタイプ
Recording Kingのトリプルオー・タイプ(14フレットジョイント)のアコギです。
知らないメーカーでしたが、アコースティック楽器の扱いで歴史あるところのようですね。
設計はアメリカ、製造は中国というパターンで、安価ながらも音が良いと評判です。
このモデルに関しても新品で13800円。うーむ、安い。
昨今の安ギターの品質は侮れないモノが多いのですし、レビューでの評価もまずまずなので買ってみました。
で、実際の感触としては、「確かに値段の割には良いけど、期待し過ぎない方がいい」くらいの感じですね。
まず、当たり前ですが、作りの面ではコスト考えたらどうしようもない粗が散見されます。
フレットの表面/サイドの仕上げ、ボンドのはみ出し、木部のささくれ(毛羽立ち?)等々・・・。
特にフレットサイドは自分で手を入れた方が良さそうな程にはチクチクしますね・・・。
ブリッジ部分はボンドが滲み出てます。(ていうか君、メーカー写真と木材の質感違うくない?)
なんだか弦に引っ張られてべリッと剥がれそうな恐怖感が・・・笑
あと、エンドピンがメーカー写真だと金属製みたいですが、僕のはプラ?でした。
音に関しては、確かに結構しっかり鳴ってくれる感じで、少しザラッとした乾いた質感。
少し曇り気味ですが、低音もそこそこ迫力あります。
良くも悪くも暴れる感じで、なんとなくブルースとかに合いそうな雰囲気です。
弦高周りは、出荷時の時点で適度に抑えられていて案外弾きやすいです。
安アコギってナットとサドルを変に高めに余裕みて作られてる事が多いですが、これはマシな方ですね。
ただ、そのせいなのか巻き弦に明らかなビリつきがあるので、やはりこういう手間が掛かる部分の仕上げは値段相応といえます。
あと、ペグのトルクがかなり硬めなので、小さなお子さんや女性だとチューニングしづらいかも。
冒頭に書いた通り、値段の割には良いですが期待し過ぎない方がイイですね。正直、今から始める初心者に即オススメできるか、というと少し迷います。
昔からの入門の定番だと、YAMAHAのFGシリーズや島村のJamesなんかも定評ありますし、同じトリプルオー・タイプならHeadwayからも1万円半ばくらいのがあります。
なので、入門品として検討するなら取り敢えず候補にはしつつ、同価格帯のアコギも数本見て回った方が無難、くらいのクオリティだと個人的には感じました。
Recording Kingは現状ではサウンドハウスしか取り扱いが無いので、店頭で試奏出来ないのも怖い点。
店頭である程度の確認が出来たらもう少し評価も変わってきますが、やはり通販博打は不安要素がデカイです。
まあ、本当にワケ分からないノーブランドのギターを「1万円以下だから」といって買うよりは、絶対にこちらを選んだ方がイイとは言えますね。
ポテンシャルを感じるギターなので、上位機種がどんなものか弾いてみたいと思いました。
ちなみにこのギターを買った理由は教室関係でして・・・。
数年前から某教室で講師をさせて頂いているのですが、この度独立して個人でやっていく事になりました。
自分の教室を準備する必要があるので、その備品だったり常設用のギターを揃えています。
色々と準備が追いついてませんが、近々ご案内できるようにしたいと思ってます。
場所はざっくりと兵庫県は明石市です。