先日、こちらでも告知させて頂いた滋賀でのライブの感想みたいなものになります。
改めてどういったブッキングだったかというと、フランスから来日中のギタリストのDuved Dunayevsky氏を迎えてのジプシージャズでのライブでした。
メンバーは、Duved Dunayevsky(Gt)をメインにDenis Chang(Gt)、Nathan Bonin(Vln)、そして僕というカルテット編成。
デニスさんは当初はベースの予定でしたが、ウッドベースの確保が出来ず、結局はギターに。
そのおかげで僕はかなり助けられました(後述)
Duvedさんはモロにトラディショナル志向なギタリストで、特に1930年代のジャズをスタイルにしています。
そのこだわりは相当なもので、プレイは勿論ファッションにおいても毎回スーツでビシッとキメてくるほど。笑
そして、やはり周囲に要求する音楽性も30年代当時のジプシージャズ・・・それこそジャンゴのそれですが、そういった時代のボイシングやベースラインを大事にします。
僕はボイシングに関してそこまで掘り下げてませんでしたので、一緒にやる中で「そうなのか!」みたいな場面が多々ありました。
この辺は流石のデニスさんがメチャクチャ詳しいので、事前にアドバイスをもらいながら勉強しました。
ライブ当日。リハは無く、曲もその場その場で決まります。
一応、事前に大まかな候補曲は頂いてたのですが、その中のどれをやるかは本番まで分からない上になんなら予定に無い曲が始まったり、
そもそも僕が全く知らない曲が始まったり、結構緊張しました。(知らない曲はMC中にコード進行を口頭で教えてもらう感じですが、それすら無く始まる場合も)
デニスさん曰く、このやり方は『ヨーロッパ式』だそうで、向こうのプレイヤーは打ち合わせ無くその場で選曲していく事が多々あるそう。
デニスさんもビレリ・ラグレーンらと仕事をした際は演奏しながら曲を把握していく必要があったそうです。
基本的に『出来て当たり前』の界隈なのと、曲を知らない人に毎回配慮してられないという背景もある気がします。(とはいえ曲を沢山覚えてればよい話)
そしてなにより本物のジプシー達は理論や譜面で音楽をやらないので、音楽を言語化してのコミュニケーションを取る事が難しいとも言ってます。
少し話しが脱線してしまいましたが・・・、
なにはともあれライブ自体は大きな事故もなく終わり、一安心でした。
デニスさんの手元を見ながらボイシングを確認できましたし、最悪僕の手が止まっても大丈夫な環境ではあったのでいくらか気は楽でした。笑
ただ、当初の予定通りデニスさんがベースだったら、と思うとかなり怖いですね・・・。
今回、学べる事が沢山あり、とても良い経験になりました。
Duvedさんはライブをこなしながら日本観光を楽しんでくれていたようで、おそらく日本と日本人の丁寧さ親切さを気に入ってくれてると思います。笑
ちなみに難波でのライブの後はゲリラ的にストリートでも弾いたりもしてましたよ。笑
写真はストリートの後に入ったお好み焼きのお店にて。
ストリートのメンバーで入ったので、クラリネット、ギター三人、ウッドベース、サックスと中々の人数でした。
※一応、プライバシーに配慮して正面向きのお客さんには塗りつぶしを施させて頂きます。
DuvedさんとDenisさん。
ちなみにこの時のデニスさんはお店に飾られてたギターを手にしています。