少し日が経ちましたが、先日ジャズ・ギタリストのJesse Van Ruller(ジェシ・ヴァン・ルーラー)のライブを見ました。
場所は三ノ宮にある''100banホール(ひゃくばん)''というライブハウス兼レンタルスタジオ的なところです。
結構年季の入った建物で雰囲気のある作り。悪く言えば古過ぎるかな・・・?
ここは何度かリハーサルに使った事もあります。
ちなみにもう何年も前になりますが、ジョナサン・クライスバーグとネルソン・ベラスがデュオで来日した時もここでした。
正直言うと僕はジェシに関してあまり知らず、アルバムは''Catch!''と''Trio''の二枚だけ持ってる程度でした。
その中での印象だと、コンテンポラリー過ぎない感じですかね。最近流行りの若手と比べるとその前の世代といった雰囲気に思います。
・・・という感じでその程度の知識で見に行ったライブです。
7年ぶりの来日だそうです。
客入りは会場のキャパギリギリくらいのほぼ満席で、僕が到着した頃には目ぼしい席は埋まってました。笑
仕方なく、二階のバルコニー風の席へ・・・。そこすら既に良い席は埋まってたので、比較的ジェシをまともに見下ろせるポジションを確保。
しばらく待つと、予定よりやや押してメンバーが入場。
メンバーは、
Jesse Van Ruller(Gt)
楠井五月(Bs)
Sebastiaan Kaptein(Ds)
でのトリオ編成。
ベーシストだけ日本人の方でした。
アンプはVOXのAC30ですかね? 流石に会場の備え付けだと思います。
足元にはエフェクター。ジャズ系の人達はボードに組まない印象あります(偏見)
ジェシの簡単な挨拶から曲がスタート。全体的にMCは控えめで、たまに曲紹介を入れるくらいでした。
ジェシのオリジナルやスタンダードをバランス良く織り交ぜたセットリストでしたが、中でもジョー・ヘンダーソンの曲を数曲演ってて、思い入れもあるのかMCを挟んだら大体ジョー・ヘンダーソンの名前出るやん!くらいの頻度でした。笑
今回、演奏されたジェシのオリジナルは僕の知ってるアルバムの印象よりもコンテンポラリーな雰囲気がありつつも、比較的分かりやすい構成とメロディで聴きづらい感じは無かったです。
足元にはリバース機能のあるルーパーを置いていて、それを駆使した演出を多用してました。
オリジナルは結構ハードな熱量のある演奏になる部分もありましたが、スタンダードナンバーは本当に普通のスイングジャズな感じでも弾いてくれて、それも心地良かったです。
そして見てて思ったのが、やっぱり出音のコントロールやバンド全体での緩急の付け方が異次元レベルで上手くて感動しました。
なんて言うかイントロをサッと弾くだけでもめちゃくちゃ上手いんですよね・・・。
ライブは2ステージ制で、大体それぞれ1時間ずつ程。アンコールは1曲で、トータルで休憩諸々込み2時間ちょっとくらいでしたかね。
あまり知らずに見に行ったものの普通に楽しめました。中でも聴きやすいワルツ(曲名分からず、多分スタンダード)が好きでしたね。・・・すみません!ニワカなので!
有識者の方、是非ワルツとアンコール曲のタイトルを教えてくださいませ。
これは来場特典のピック。ジェシが使っているギターメーカーのお店が25周年だそうで、そこからの提供品です。
・・・使わず手元に残るやつですね。笑
ここ最近はコロナ禍でのライブの減少や、単純にチケットが昔よりも高くなっている事もあり、海外アーティストのライブに足を運ばなくなってましたが、久々に良い演奏と音を聴けて良かったです。