Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

「aventure bleu」でShawn Lane風ソロ。


久々のごっこシリーズ。今回はShawn Lane風で曲は声優の内田真礼さんの「aventure bleu」です。
この曲はアニメ「たくのみ」のOPなのですが、作曲はラスマス・フェイバーだそうでサウンドとかコード感がなるほどなーって感じです。地味にこの間奏部分だけでも2回転調してるんですよね。笑
ちなみに「たくのみ」はお酒を題材に可愛い女の子達が飲んでる様子を描く日常系アニメですね。てかここしばらくで食べ物系の漫画やアニメ増えた気がしますが孤独のグルメの影響でしょうか(?)
僕結構そういうの好きなんですよね。笑
実際にある施設や食べ物を紹介したりする短編的な作品はぶらぶら旅行してる感じあってなんか良い。(ルーツレポ等)



それはそうと・・・

Shawn Laneについては説明不要かと思いますが、今回これやるにあたって音色は彼の1stの''Powers of Ten''を参考にしました。初期と晩年で割と音が違うんですが、初期はエフェクト強めでツヤツヤした音作りな印象ありますね。デジタルっぽいというか。
ミックスの関係かもですが、1stではショートディレイのようなダブついた音が鳴ってるのでそれも真似しましたが音源に混ざると思いのほか分からないですね・・・。もっとキツめに掛けてよかったかも。
歪みはMS50Gの中のBognerのアンシミュを使いました。(アンシミュ用途よりは単純に歪みペダル的にチョイスしました。正直それなりに歪めば何でも良い感)
アンプはDV Mark Micro50でラインアウトからキャビシミュ介してTCのIFに直送りです。

技術的には天と地以上の差があるので指が動く範囲でそれっぽく聴こえそうなフレーズ作りが難しいですね。
ぶっちゃけショーンのスタイルは要所要所で超高速の速弾きしてナンボなところあるので僕のテクではそれができないのがキツイです・・・。




ショーンは大好きなギタリストの一人でソロアルバムもですが、個人的にはジョナス・ヘルボーグとジェフ・サイプとのトリオの録音がオススメです。
最高にマニアックなサウンドと演奏が堪能できます。





て言うかもう2018年も終わりですね。早い。年々早くなってる気がします・・・。
こんなブログに来訪下さりありがとうございます。

来年は本格的にジプシージャズで活動できるように頑張りたいですね。





ではではよいお年を・・・。

お手軽Dチューナー、''Pitch-Key PK-01''。あと弦伸ばすやつ、''The String Stretcha''


今回は便利グッズ的なやつです。
''Pitch-Key PK-01''という製品で、ヘッドに取りつけたホイールネジを軽く回すだけで弦1本のチューニングを1音上げ下げ出来ます。

構造はとてもシンプルで、本体のフックにヘッド側の弦を一本を引っ掛けておき、ホイールの回転でそのフックを上下させてテンションを変える事でチューニングを変えます。
要するにヘッドの弦を指で押してベンドするテクニックをホイールで行い、その音程差がきっちり1音分確保されてるようなもんです。
一応はドロップD(6弦1音下げ)に使うのがメインではありますが、メーカーの説明だと他の弦にも有用で、例えば変則チューニングを多用しがちな人は複数取り付けてプリセットチューニングも出来ますよ、との事。
あくまでテンションを変えるだけなので、レギュラーチューニングの状態でセットすればホイールを締め上げた状態で逆に「1音上げ」にも出来るという製品です。(5、6弦ではテンションの関係で非推奨となってます)


僕はドロップDのために買ってみました。
きっちりチューニングも変わりますし、その後のピッチの安定感もちゃんとしてます。取り付けてすぐは不安定で「大丈夫かこれ」って感じでしたがしばらく弾きながら調整してると安定してきます。
ホイールのトルクもサッと回せる感じなので、曲間で急に変える必要がある場合にも無難に対応出来ると思います。

セッティング後のピッチ調整はホイールにあるレンチ穴で行う、と説明ありますがその状態でもペグは使用出来ます。チューニングの安定にはレンチ部分で細かに調整する方がいいのかもですね。
レンチは付属してます。



取り付けの際に弦は結構緩めた方がやりやすいです。あとピッチ変更する弦と別で器具本体を支える為に隣の弦にも固定用フックを引っ掛ける必要があるのでヘッドスペースと弦の並びは事前に注意しておいた方がいいと思います。
例えば3弦か4弦につけたい人はその隣の弦にも固定フックが干渉するので、3弦に対して4弦に引っ掛ける(またはその逆の)場合、アコギのようにペグがナット中央から両サイドに分かれてるギターだと間隔が広くて届きにくいとかあるかも。
それなら届く方の弦につければ解決ですが、一つだけならまだしも複数取り付けの場合は他の弦も埋まっちゃいますし、ゴテゴテするのでそれぞれ取り付ける位置にも気をつかいますので結果、取り付けが現実的ではないという状況にもなるかもです。(まあ、ほんと稀なケースかと思いますが一応・・・)

公式のデモ。


僕は一般的なテレキャスで使ってますが、トレモロシステムのギターでも精度は悪くないようで概ねレビューでの印象は良さげ。
なにより「無改造」で使える手軽さがいいですね。値段は3000円ほどです。

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お次はこれ。''String Stretch''という弦を伸ばすための製品ですね。張りたての弦はいつも手で引っ張ったりしてましたが、これは弦をフックに掛けた状態で持ち手の部分を掴み、そのままグイーっと満遍なく弦全体に滑らせるだけでラクにムラ無く伸ばせます。指先への負担が減りますね。
ちゃんと伸ばせました。すごい。

〜 お わ り 〜

Mosky ''XP Booster''


中国のクリーンブースターです。なんとなく察しはつく名前と外観ですが、Xotic EP Boosterのパクリですね。


お値段なんとAmazonで新品2200円ちょっと。(2018/11/30時点)


本家EPも昔持ってましたが、今は手放してますので並べての比較は出来ず、その辺は記憶頼りになります。

基本的にはコントロールや内部DIPスイッチまでは完コピで、本家との違いは電池のスペースの有無だけですね。
EPは特製の小型筐体を採用しており、電池スペースのための高さが余分に確保されてました。対してXPの方は一般的なミニ筐体で重量も圧倒的に軽いです。


肝心の音ですが、クリーンブースターとしてはこの値段なら十分過ぎるくらい良いですね。気になるのはスイッチ諸々の部品の耐久性とかだけかと。
音に太さと艶が加わるエコープレックスプリアンプ系のブースターで、クリーンの線が細い時なんかに補正で掛けたり、トーン全体の底上げとしてバッファ的に掛けっぱなしにしたり等、アンプがあまりにも素っ気ない時なんかにも微調整に使える音色です。
ノイズは特に気になりません。

気になる本家との音の比較ですが、記憶頼りとはいえ全く同じではないんじゃないかなあ・・・て印象です。
EPはもっとキャラ付け強くてガッツリ分厚い音になったような気もするのですが、こちらはやや物足りなさを感じます。ツマミを上げ切った時も本家の方が歪んだような・・・。
それでも単体で見るなら良い音ですし、わざわざ本家と比べて似てる似てないで揚げ足をとる必要もないでしょう。って感じの音。
「EPと完全に同じものをこの超低価格で買いたい!!」っていう人にはオススメしにくいですが、サブにチョイスするには十分お釣りがきます。

内部スイッチも再現。これでベースブースト、ブライトのオンオフが出来ます。
これも本家はもっと効きがよかったような気もするのですがどうなんだろう・・・。


EPは初期と現行でバージョンが別れており、初期型はツマミを絞り切っても3db程のブーストがデフォルトだったはずですが、XPはその初期型のコピーですね。ツマミゼロでも音量持ち上がります。




EPのコピーというコンセプト抜きにも安価で手頃なクリーンブースターだと思います。
比較に関しては「気がする」「だったような」ばかりになってますが、以前にEmerald Prince(同じくエコプレ系)のレビュー書いた時もですが本家EPを使ってた頃と機材環境が変わってますし、記憶頼りでしかないのでホントなんとも言えないです。すいません。
でもこの値段のペダルに多くを求めるのも酷ですね。笑

余談ですが、この手の中華ミニペダルは無理やりダウンサイジングする都合上、二層基板やチップ部品なんかを使ってる事が多いです。
チップ部品だと修理が困難になりますが、このXPに関してはそもそもの部品数が少ない事もあり、一般的な規格の部品が載ってました。
トランジスタはJ-201が使われてました。

なので、故障した場合にもスキルある人ならば自分ですぐ修理出来そうです。
部品のグレードを上げるのもありですね。
僕は配線のハンダを少しやり直しました。


あくまでXPでの話しなので、同じMosky製品でも元の部品数が多いモデルは普通にチップ部品が使われてるものがありますのでそれだけ誤解なきよう・・・。


ピックの滑り止め。Greco ''G-Grip''


タイトルの通り、滑り止めシールです。Grecoから出てる商品で値段は300円程の12枚入り。

最近ジプシージャズを弾く時のピックをDunlopのDelrin(1.5mm)に変えたのですが、このシリーズは総じて表面がツルツルしていて手汗をかくと結構滑るため、その対策に買ってみました。



ゴムっぽい質感に少しザラザラしたタイプの滑り止め(これなんて言うんだっけ・・・)で、つまんだ感触はソフトな感じ。
もっと硬いのを予想してましたがそんな事も無かったです。

効果は十分でしっかり止まります。指先にゴムっぽい粘性の感触は残りますが、素材的に仕方ないかもですね。
ピックへの固定はシールとして貼るだけですのでお手軽な反面、徐々に粘着が弱まったり、汗が染み込んでズレたりという事もあるそうですが、これは今後使いながら確認します。
現状ではしっかり留まってます。
貼る前に極力ピックの表面をしっかり拭いて皮脂とか汚れを除去しとくのがいいかもです。




これを貼る事でピックの厚みはわずかに増すので、厚みにシビアな人は気になると思います。
それとジプシージャズ用途でDelrinを使う場合は先端の尖った部分ではなく、後ろ側の丸い面を使うのですが、その用途だとシールのポジションを結構ちゃんと考えないと弾きにくかったです。
写真が2.0mmのものになっているのはエレキ用でしてこちらは普通に先端の部分を使います。この用途についてはいい感じのフィット感ですね。
と言う訳で僕の場合は結局ジプシージャズの1.5mmには貼らないのがよかったです・・・笑


こんな感じに滑り止めの目的は完全に果たせてはいますが、上記の感想に加えてピックのサイズが小さかったり、ピッキングが深い人は弦に滑り止めの面が干渉して逆に弾きにくいかもです。
その場合、切り合わせてサイズ調整して対応できますが、何やかんやで親指と人差し指の幅とか考えたら元のサイズが一番しっくりくると言うか、半端な切り方すると凹凸が出来てこれまた逆につまみづらいですね・・・。
単純に半分にするとかよりは、円形のまま小さくしたり多少の工夫は要るかもです。








余談ですが、ジプシージャズのピックは今まで64picksの3mm程のを使ってましたが、海外勢のDelrin使用者のあまりの多さや、身近な日本のプレイヤーで上手な方々もDelrinなので僕もそうする事にしました。
最初は弾きにくかったですが、やっぱりこれも慣れですね。笑
以前書いたように厚いピックは楽に弦に当たりますが上手にやらないと厚い分、振り抜く際のロスが結構大きく、特に64picksのようにアールが極めて滑らかなものだとピッキングしたと言うよりも「滑り抜けた」感じになりがちで自分が思った以上に粒立ちの悪い音になってました。
当然ちゃんと弾ける人なら抜群の演奏性を確保できるピックですが、僕の場合は弦に当てるまでがラクな分、そこから先の事が疎かになってました。また初心にかえってやり直してます。
あとは単純にDelrin愛用者のビレリの音は好きですし、なんせ値段も100円なので・・・笑

ジプシーギターにおける指板のポジションマークの違いとの格闘。

いきなりですが、皆さんはポジションマークは見ますか? 指板のはともかくサイドドットはある程度見る、常にガン見は無くても瞬間的にちょっとした目安にはする、いう人が多いんじゃ無いでしょうか。
そして殆どが9フレットポジションにマークが付いてるギターをお持ちかと思います。


なぜ急にこんな事を言い出したのかというと、最近僕がハマってるジプシージャズに使われるギターのポジションマークは9ではなく10フレットにある事が多いからです。
このたかが1フレット分の違いはバカにできず、分かってても手元が狂います。
じゃあ、手元を見ずに弾けばいいのでは?とも思いますが、やっぱり見ちゃいますし、極力見ないように努めている時に不意にマーク位置が違うと尚更「うお!?」ってなります・・・笑

僕はもう9フレットのギターで10年以上弾いてきているので、今から慣れるのも面倒でなるべく避けて通れれば一番とも考えていて、幸いにもメインで使っていたAltamiraはジプシーギターながら9フレットポジションなので万々歳でした。

ところが先日新たに買ったジプシーギターが伝統的な10フレット位置でして、ついに僕もこの問題に向き合わなければならなくなりました。


・・・もう結果から書きますが、何やかんやで「案外すぐ慣れる」でした。笑


勿論、最初は普段だとありえないポジションミスが頻発してましたが、真面目に数日弾き込むうちに目が慣れ始めて、その上でまずはテーマだけでもしっかり弾けるようにとポジション位置を覚え込んでいく事を意識していると思ったよりも早く感覚的に弾き分けられるようになったのでした。

ジプシーギターの本格的なモデルは伝統的に10フレット位置にあるものが殆どで、本場のプレイヤーもそういったものを使ってる事が多いです。
稀に9フレット位置のモデルを使ってる場合も見かけますが、そういう人は10フレット位置でも関係なく弾ける上で使ってます。
何が言いたいかというと、9フレットに拘ってしまうと楽器の選択肢の幅が極端に狭くなりますし、むしろ10フレットが当たり前なこの界隈だと色々と不都合が生じる事が多いので最終的には慣れてしまわないとアカンのやな・・・って事です。
もしジプシーギターに興味あるけど、こういった問題で敬遠してる方がいるようでしたら思い切って手をつけてみて欲しいとも思います。

僕も未だに位置の把握は完璧では無いですし、特に初見の譜面の場合にシャープキーでうっかりする事が多いですが、かなり慣れました。


ただ僕が慣れたって事だけ書いてても誰得な情報で終わっちゃいますので、僕なりに慣れるやり方を書きますと・・・




・なるべく知らない曲(練習した事ない曲)のテーマを覚えることに取り組む。
・その上で運指を何パターンか試行錯誤してみる。
・譜面を見る場合、TAB譜は極力NGで五線譜を使う。




何となくでダラダラ弾くより、上記を3点の意識で結構違いは出てくるんじゃないでしょうか。

知ってる曲、既に弾ける曲を弾くよりも新しく覚える曲の方が気持ち的にも脳ミソ的にも新鮮に取り組めますし、その際に運指を何パターンか試行錯誤してると一方向からの認識に終わらず様々な動きにおいての位置関係の把握にも繋がります。というか知らない曲だとこの運指吟味の作業は大なり小なり必然的にやる事になるでしょうし、セットみたいなものですね。笑
レパートリーも増えて一石二鳥です。
TAB譜が好ましく無い理由は単純に音階での把握を飛ばしちゃうからです。常にTABを頼りにすると結局手元でしか覚えない事になりがちなので、咄嗟の判断が出来なくなるかもです。


やり方は人それぞれですし、これが正しいとも言えませんが悪くは無い練習方法だと思います。勿論既に覚えてる曲を練習するのも大事ですし、並行して取り組めたらいいなという感じです。


ちなみに10に慣れると逆に9に違和感出るのか?というと僕はそんな事もなく、特に問題なく切り替え出来ています。

中国製アンプシミュレーターの気になる新製品。VALETON ''CORAL AMP''

つい先日リリースされた製品なのですが、安ペダルの中でもMooer程ではなくとも中国メーカーとしてはそこそこ有名なValetonからリリースされたアンシミュに面白いものが・・・。

CORAL AMPというミニペダルサイズのアンシミュですが、かなり豊富なアンプ数にキャビシミュのオンオフも可能。さらにはフットスイッチがA/Bスイッチになってるようで常に2タイプのアンプを切り替えできます。
クリーンバイパスにしたい場合は長押しで対応するようです。

(↓Soundh◯useからの引用ですが)
■搭載モデリングアンプ
Aチャンネル
・A1:J-120 / Cab Sim: 2x12 (Legendary Jazz Amp)
・A2:Bellman / Cab Sim: 4x10 (Fender 59 Bassman)
・A3:Tweedy / Cab Sim: 1x8 (Fender Tweed Deluxe)
・A4:Black / Cab Sim: 2x12 (Fender 65 Twin Reverb)
・A5:Foxy / Cab Sim: 2x12 (Vox AC30)
・A6:Future 100 / Cab Sim: 2x12 (Mesa/Boogie F-100)
・A7:Match / Cab Sim: 2x12 (Matchless Chieftain)
・A8:UK45 / Cab Sim: 4x12 (Marshall JTM45)
Bチャンネル
・B1:Flagman / Cab Sim: 4x12 (Boutique UK High gain amp)
・B2:Rocker / Cab Sim: 4x12 (Orange Rockerverb 100)
・B3:UK900 / Cab Sim: 4x12 (Marshall JCM900)
・B4:Boogie / Cab Sim: 4x12 (Mesa/Boogie Mark II C+)
・B5:Solo / Cab Sim: 4x12 (Soldano SLO100)
・B6:Eagle / Cab Sim: 4x12 (ENGL Savage 120)
・B7:EV51 / Cab Sim: 4x12 (Peavey 5150)
・B8:Dizz / Cab Sim: 4x12 (Diezel VH4)

こういうのってよくある製品といえばそうなんですが、個人的に気になったのがJC-120のモデリングがある点。
フェンダー系のはよく見かけますが、突き抜けてクリーンなアンプのシミュレーターって珍しく無いですか?(PODやAXE、KEMPERだったりのガチシミュレーター枠はともかく)
大体のアンシミュは真空管アンプをどれだけ再現するか、ってのが目標になってる気がするのですがトランジスタのジャズコを選んでるのは興味深いです。

ちょっとしたジャズの演奏でPA直で繋がなければいけない場合などに今まではMS50Gを持ち込んでフェンダーシミュで音を作ってみたこともありましたが、どれだけゲインを抑えても歪んでくるんですよね・・・。
実際クリーンでもやや歪んでるくらいは弾きやすいですが、それってあくまで実機アンプの場合で、アンシミュだとそういう良い傾向のじゃなく、低音がモサモサしたり、高音弦側がやけに細くなったり、結構悩みでした。結果、妥協しながらもPA直のクリーンの方が良いってこともしばしば・・・。
この手の他の製品でもローゲイン設定にしてもやっぱりクリーンで変に歪むという意見をちょくちょく見かけるので中々試す気にならなかったのですが、今回のCORAL AMPはジャズコモデルの為だけに弾いてみたいですね。笑
PA直でもクリーンを保ちながらアンプ出しっぽい音にしてくれるのなら・・・と期待してます。

新製品なのでまだ全く情報が無いのが惜しいところ。公式のデモとかも皆無です。

Jetter Gear ''GS124''


これは久々の大当たりペダルですね・・・。いわゆるダンブル系のODのカテゴリーに入りますが、個人的にはかの有名なZendriveとは全く違う系統に感じました。

面白いのが製品のコンセプト。
「ロベン・フォードがアルバムのレコーディングに使用したDumble#124をクローンしたとされるCeriatoneのアンプを基に開発した」という伝言ゲームみたいな流れです。
(Ceriatoneのアンプは先日書いたように試奏だけはしましたがとても好印象)

ダンブル系のODは沢山あり、正直Zendrive以外をまともに試したことはありませんが、Zendriveを基にした製品も多いように思います。


コントロールは見ての通りの3ノブで唯一、''Contour''のノブが少し特殊な印象を受けますが単純にトーン操作と考えてイイと思います。
時計周りで音が明るくなり、全体的な密度と低域に張りが出てくる感じです。ローカットタイプでは無いのでちゃんと音に芯が残ります。
効きの範囲としては機材環境にもよりけりかと思いますが、12時より前では結構こもりがちになるので僕的には14時くらいを目安に調整してます。

ゲイン幅は想像以上に広く、割と歪みます。キャラを崩さないギリギリまで歪みを持たせてる感じでこれは嬉しい作りですね。僕はフルゲインで使う事は無さそうですがゲインを上げるにつれて音色が暴れてくる感触があり、いい意味でダーティな割れ方をします。


音の傾向としてはアンプライクな感じで、しっかり音圧を感じます。スムースな部類に入りますが適度にザラザラしてます。特に低域の処理がうまいことされてると感じたのが、巻き弦のジャリジャリ、ギャリギャリしたニュアンスや張り出し、パンチが殺されないところ。
Zendriveだと結構コシの弱い音になりがちで「リードは良いけど・・・」みたいなところありましたが、GS124はロックなバッキングにもガッツリ鳴らせる守備範囲の広さを持ってます。
ただ、音色のキャラは強く、傾向的にもゲインを上げると暑苦しい歪みなのでそういう意味では人を選びますし、楽曲の傾向にも左右されるかも知れませんが、そういった「いかにも」なマトを絞った音が出てる割には比較的作り物感は薄く、ナチュラルなドライブ感で扱いやすいです。なんていうかバランスが良い。
ピッキングニュアンスはかなり出ますし、ゲインを抑えて使うにも良い音。
ダンブル系とか関係なく、アンプライクなものを探してる人は一度試してみてもイイかもです。勿論エフェクターなので当然限界はありますが思った以上に生々しい鳴りをします。


ちなみにJC-120に繋いだ際も十分ポテンシャルを発揮しました。相性の悪さは特に感じませんでしたのでプリアンプ的用途にも優秀かと思います。

安くはありませんが価格に負けない仕上がりのペダルです。