Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

【TAB】Dukes Of The Orient - "Strange Days" solo

ブログリニューアル後一発目のTABはDukes Of The Orientの曲から。

 

www.youtube.com

このバンドは元ASIA、GPSジョン・ペインが立ち上げたもので実質ASIAの延長にあるかと思います。去年、ひっそりと(?)活動が始まり、1stアルバムは複数のギタリストを迎えての収録となっています。

昔の仲からガスリー・ゴーヴァンも数曲参加しており、プロモ的に公開された''Strange Days''ではソロセクションの映像も入ってますね。

今回そのソロをTABにしたので公開します。

 

 

strange days(guitar solo)

※ファイルの転載はご遠慮下さい。

 

 

《解説》

PVにガスリー本人の手元が映ってるので見れば分かると思いますが、TABソフトの都合上、再現できない(しづらい)箇所もありましたのでその辺りを・・・。

 

まず、ド頭のチョーキングから続く2小節目。これは狙う音の直前にチョーキングでのアップ-ダウンを素早く入れて表情をつけるガスリーお得意のパターンですね。

ベタ打ちで弾くならCマイナーペンタの中でシ♭、ソ、ファ、ミ♭...と下降するだけの音符ですがこのチョーキングをするのとしないのとでかなりニュアンスに差がありますね。

 

少し飛んで10小節目のビブラート。Sliding Vibratoと表記しましたがこれはいわゆるジャックオフビブラートってやつですね。(TABソフトに機能がないので音が動いてませんが)

従来の縦にかけるやつでは無く、狙った音を支点に左右に大きくグリスして音程差をつける奏法です。古くはRATTのウォーレン・デ・マルティーニやDokkenのジョージ・リンチがやっていました。ロックフュージョン界隈だとグレッグ・ハウが有名ですかね。

コツはあまり強く押さえすぎない事とネック裏の親指の適度な脱力でしょうか。慣れてないとついせわしなくスライドさせがちですが、最初はゆとりを持って大きく広くを意識すると良いニュアンスになりやすいです。

あとは元の音程感を失わない為にも発音と同時には動かさず、一瞬待ってから徐々に・・・というのが良いですね。

 

続く11小節目の速弾きは・・・ガスリーがよくやるペンタの詰め込みですね。これに関してはフレーズのまとまり毎の頭の位置を意識するとやりやすいかもです。

ガスリーは5連、7連を混ぜ込んだような詰め込みを使うことがありますがその場合も大体はどこかしら頭にあたる音符を意識しててそこにアクセント置いてる気がします。この場合の頭というのはあくまで「ワンフレーズ毎の」なので必ずしも拍の頭ではないです。こういう部分はイングヴェイの詰め方と似てる気がしますね。

 

14小節目の1拍目も再現できなかったので少し変な音と表記になってますが、1弦10f(B♭コードのM3)からチョーキングで半音上げて戻してを繰り返すだけですね。

Cマイナーペンタ一発の中だけで考えるなら9thを強調したような響きです。

  

補足入れたくなるのはこれくらいでしょうか。「言われるまでもねえよ」って部分ばかりだと思いますが、こういうところで神経質な性格なのでご容赦のほどを・・・笑

 

 

デュークス・オブ・ジ・オリエント~時空の旅人

デュークス・オブ・ジ・オリエント~時空の旅人

 

 

 

やや複雑な存在。Fender Mexicoの''Squier Series''

引き続きメキシコ製フェンダーの話です。

前回で終わらすつもりが、せっかくなので''Squier Series(SS)''についても書いておきます。

主にこのシリーズの特徴と見分け方といった内容になります。とはいえ間違った部分もあるとは思いますので、お気づきの点あれば気軽にコメントにて訂正や情報提供下さると幸いです。

 

 

まず、本家のUSA製Fenderの廉価製品としてMexico製がある事は前回書きましたが、その中でも更なる廉価ラインナップに''Squier Series(SS)''があります。

これは現在流通しているフェンダーのライセンス下において最も安価なアジア製''Squier''とは違い、''Made in Mexico''の中でのラインナップです。

製造期間は短く、大体93〜98年くらいのようです。

※以降、それぞれMEX、SSと呼称して記述します。

 

SSの主な特徴としては、基本的には同時期のMEXと並んだ仕様ですが、コストダウンのためにペグやピックガード等のハードウェア面をより安価なものに変更して製造していました。

例えばペグは角ばったデザインの物で、これは韓国のSamickというメーカーのものだそうです。

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そしてピックガードはMEXが3プライなのに対して1プライになっています。

さらにヘッド先端スペースに「Squier SERIES」と印字されています。これが一番見分けやすいですね。

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ボディ材にはポプラを使ってると言う情報もあります。それ以外の仕様は通常のMEXと同じです。ただ、この年代のMEXにもポプラが使われる事があったそうでちょっと曖昧です。

 

ランク的には当時のフェンダーで一番下になりますが、材やパーツ以外の作りはスタンダードなMEXと変わりませんので考えようによってはコスパは悪くないと思います。

値段的にも今の中古市場で高くても3万半ばくらいで売られていますね。

 

 

あと、このシリーズについて少し調べて分かった事ですが、この年代のメキシコはどうにもSSとMEXがごっちゃになってる感じありますね・・・。

本来、この二つのシリーズは明確に分けられているはずですが、90年代の一部のMEXにも稀に廉価パーツが使用されているようでして、場合によっては識別が困難な個体があります。

判断する箇所としては先ほど書いたようにピックガードやヘッドロゴがあるのですが、中古の場合はピックガードなんて替えられてるかもですし、ロゴも削り取られている可能性(実際海外ではそうした人は多いらしい)や、そもそも製造段階でロゴが無いケースもある(信憑性の程は分かりません)とかでハッキリしないんですよね・・・。

シリアルで見る場合は"MN3(~9)******''の範囲の製造品だとSSの可能性は考えられます。(Fender社に照合を頼もうにも90年代に大規模な火災があったとかで丁度この時期のデータが飛んでいるらしい)

他には海外の掲示板によると、ボディのネックポケットに「Squierスタンプ」があるとの情報も見つけました。

 

以上がSSのややこしい部分です。

二つがごっちゃになってる理由は、おそらく共通したストック材から組み立てる方法の製造かと思うので、その時々の都合でイレギュラーに組み合わせて出荷してる個体もあったんじゃ無いかってのが僕の考えです。工場火災も関係してるかもですね。

これらは海外の掲示板等の会話内容から得たりした情報もありますが、やはり向こうも同じで90年代MEXとSSの曖昧さについて議論し合ってるみたいです。

 

 

なぜわざわざこんな事をまとめたかと言うと、SSはやはり廉価モデルなのでちゃんと識別して購入したいという一心で調べてる人もいると思うんですよね。

20年以上前の限定的なラインナップなので今の時代に中古で見かけると「なんだこれは?」ってなる人も多いでしょうし、先述の「曖昧さ」のせいで楽器屋も正確にSSとMEXを識別して値付けできているか分かりません。

「実はSSなのに普通のMEX扱いで売ってたり」って事もあるかもです。特にオークションなんかだとうっかり以外にも意図して偽る人もいるかもですね。(例:『当方楽器に詳しくはありませんがヘッドにMexicoと記載あります』....等々)

それくらい曖昧な個体があります。

このように万が一にSSをMEXと誤って値付けしてしまっている場合、コンディションにもよりけりですが一般的な市場価格で考えると1~2万は余分に上乗せされてる事になります。

まあ楽器なので個体が良くて気に入れば関係ない話しかもですが、ラインナップとしての相場を基準にするなら明らかに損ですので・・・笑

 

しかし、パーツが違ったところでメキシコ製なのは変わりなく・・・という事はUSA製とも同じ機械・工法で作られており、純粋なフェンダーにもあたります。

検品のさじ加減の差やOKラインの基準は分かりませんが、なんだかんだSSもフェンダーです。

この事は海外ユーザーも同じで、SSが廉価製品という事には必ずしもネガティブにはなっておらず、個体の引きによっては安くフェンダーを手に入れる有効な手段にもなるという意見もあります。

実際にMEXと両方持ちながらもSSの方が良個体だった、と言ってる投稿も見かけますね。

 

 

余談ですが、ヘッドの裏に丸いシールのようなものが付いてる個体がありますが、これは特別な仕様という訳ではなく、フェンダー社の50周年を記念して1996年に製造された全てのフェンダーギターに取り付けられているものだそうで特に付加価値はありません。勿論同年のSSにも付いてます。

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ちゃんとまとめきれてるか不安はありますが僕なりに集めた情報を載せてみました。

最初にも書きましたが誤りや憶測も含むかと思うので詳しい方やお気づきになった点ありましたら気軽にコメント下さい。

僕がフェンダーメキシコを使う理由とメキシコの良さ。

先日のテレキャスの話しの延長になります。

 

そもそもフェンダーメキシコ(MEX製)って?てところから軽く触れてみたいと思います。(調べれば丁寧に解説したサイトが出てきますので詳しくはそちらを参照下さい)

あとほぼほぼ受け売りなので間違った知識もあるかもですがご容赦下さい。

とりあえず大まかに書きますと、簡単な話しがメキシコで製造する事でコストダウンを図った''Fenderの''ラインナップになります。

特に重要なのが、あくまで工場の場所がメキシコなだけで供給される材や工法はUSA製と同じであるという点ですね。人件費やスペック面でコストダウンを図ってると思われます。

''Fender''であり、メキシコ独自のブランドでは無いです。 

なのでちゃんとしたフェンダーのギターを比較的安価に購入できるのが強みです。

 

 

以上がMEXの簡単な解説で次は僕が惹かれた理由について・・・。

 

まずもう書いた通り、ちゃんとフェンダーしてるのに「安い」。これは誰もが求める点ですよね。

スタンダードの中古だと4〜5万前後で買えます。新品でも現行品は7万程。

この価格帯って他社の大手ブランドだとアジア産の廉価ブランドになるのが当然ですけど、ちゃんとフェンダーなんですよね。

これって他には無い中々に絶妙な位置付けかなと。

そして「値段の割に良い」。 物の品質に大真面目な日本人全員が納得するとまではいきませんが、値段を考えたら十分な作りです。(当たり外れは結構耳にしますが・・・)

メキシコ用のピックアップは好みが分かれると思いますが、新たに載せ替えたとしてもそれでもまだ安上がり。

パーツもインチ規格なのでUSA製との互換性がありますし、元が元なので改造を手軽に出来るのは精神的に良いですね。笑

僕は平気で実験がてら穴あけたりしてます。

逆に作りの精度が高いギターは細かな難が出た時にやけに気になってしまう事が多々あるんですよね・・・。品質が良いだけに目立ちやすいというか。

塗装が割れたとか傷が付いたとか演奏面に関係ない部分は全然気にしないんですが、セッティングをシビアに追い込めるギターだとついついとことん追い込んでしまうのでいつまでもベストな状態を気にかけてしまいます。笑

  

演奏性においてはこれまで手にしてきたハイエンドギター(PLEKされてたり要はすぐ上に書いてるセッティング追い込めるようなやつ)と比べると、僕のは中古というコンディションに起因する少しの音詰まりや諸々の不便さはあるものの、それはあくまで今までのが快適過ぎただけで一般的にはこれくらいかなと。

あとは楽器からくるインスピレーションの面も大きくて、例えば僕のはテレキャスですがブルースとかやる場合にこういったギターの方が気持ちが入りやすく、古典的なフィールを学ぶのに前向きになった気がします。快適なギターにも快適さから来るインスピレーションはあるのでケースバイケースですが僕は今はメキシコがしっくり来てますね。

改造したり、弾き方で可能性を探求するのが楽しくなってきてます。

思えばギターを弾き始めた頃も数万円のギターで、あの時は楽器の良し悪し関係なくそれで弾けるようになろうと必死に練習してましたし、そういう意味でも懐かしい気持ちがありますね。

その頃はフェンダージャパンのストラトとか使ってた(リッチー・ブラックモアになりたかった)ので今になってフェンダーに回帰した感が・・・。

 

最後に「MEX推しておきながら結局のところUSA製の方が良いでしょ?」という意見もありそうですが、これは難しい問題で僕としてはUSAもMEXもそれぞれ良さがある、というのが思うところです。

というのも実際にアメリカンヴィンテージのテレと借り物ですがカスタムショップのストラト、USAストラトも手元にありますがそれぞれ良いところにバラつきがあるので用途や気分次第って感じです。

確かにMEXはラインナップの位置付けという意味では劣るのかも知れませんが楽器としては遜色ないです。材のグレードや検品の力の入れ具合までは分かりませんが、個体差や用途まで視野に入れたら「MEXでいいや」って事もあると思います。

僕はテレキャスで尚且つ伝統的なスペックよりはもう少し汎用性を求めてMEXを改造して使ってますので現状これで納得してます。安さゆえのフットワークの軽さは大きいですね。

ちなみに今回の記事は「USA買わなくてもMEXで十分!」とかそういう事を言いたい訳ではなく、「値段の割にMEX良いよ」ってだけです。

とは言え当然ながら個体差はありますので購入検討の際はよく試奏するのをオススメします。

Fender Telecaster(Mexico)

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ここ最近メインで弾いてるメキシコ製のフェンダーテレキャスターです。

メキシコ製にもラインナップがいくつかありますが、これは2010年製のスタンダードモデルです。

 

このスタンダードシリーズはややモダンなプレイアビリティを重視した仕様になっていて、ブリッジサドルは6way、ピックアップも少しパワーのあるものが採用されています。

フレットはミディアムジャンボの21フレット、指板は9.5R、ロッド穴はヘッド側にあります。 

・・・と、無難に弾きやすいスペックですが、やはり不満もあるので僕は下記の改造をしました。

 

・リアPU → Seymour Duncan APTL-3JD(ジェリー・ドナヒューモデル)

・フロントPU → Dimazio DP240

・ペグ → フェンダー純正ロックペグ

・ハイパスフィルター追加

・コントロールプレートをボリュームやセレクターの操作性向上の為、スイッチに角度を付け、ノブの位置もやや後ろにズラしたものに変更。

 

特に元々のPUに不満があり、フロントに関しては「絶対変えよう」と思うくらいやりたい事に合いませんでした。

紆余曲折ありましたが、最終的にはDimazioのミニハムに落ち着き、満足しています。

載せるには当然ピックガードの穴を拡張する必要があったのですが、加工は面倒なのでAmazonで安い加工済みピックガードを購入しました。

ちなみにメキシコスタンダードのキャビティ側は最初からハムサイズでザグられているのでそっちの加工も必要無くて助かりました。笑

 

リアに選んだドナヒュー・モデルはめちゃくちゃ良くて、一発でお気に入りのピックアップになりました。

フロントは結局3回も交換しましたが、ドナヒューはこれ一つで終わりを迎えましたね。

凄くバランスの良い音で使いやすいです。

 

ネック周りは、特に太くも薄くもないシェイプでクセのない感じでした。

中古なのでフレットの消耗もそこそこ、更にロッドの残りもあまり有りませんでしたが、現状のコンディションは悪くなく、演奏性も良好です。

近年のモダンなハイエンドギターと比べると難は多いものの、割り切って使える手頃な価格帯ですし、良い意味で雑な気持ちで使えてます。

安物なりに自分で手を加えていくのも楽しいですね。

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これなんかは1弦の指板からの弦落ち対策として手を加えた箇所です。

無理やり内側に弦を寄せる為に1弦だけベントサドルに変更してます。

これだけだとピッキングの力でサドルごと外側にズレ込む事があったので、これまた余り物のサドルで外側から抑え込んでいます。

元々の弦バランスも比較的良好でしたが、僕の好みとして1弦側はなるべく指板端のスペースに余裕が欲しいのでこうなりました。

2弦、3弦の弦間と比較すると分かりますが、1弦は結構狭められています。

 

 

こんな感じでメキシコテレを最近は弾いてます。テレキャスを選ぶ理由は単純に自分に合ってるなって感じるのと、絵的にもあまりジャンル選ばないギターなんですよね。

カントリーは勿論ジャズ、ファンク、ポップス、ロック・・・etc 色々馴染みますよね。これは多くの人が思ってる事だと思います。

シンプルな構造で無骨な感じとかも僕の好みです。

あとはJosh Smithとかそういったネオブルース界隈のプレイヤーがテレキャスで良い演奏している事への憧れも大きいですね。笑

 

 

後ほど書こうと思ってる事ですが、フェンダーメキシコって中々良いモデルだと思うんですよね。

安価ですがこの価格帯は他社だとアジア製(中国製、韓国製)になるところをちゃんとフェンダーとして出てるシリーズですし、作りもそんなに悪く無いです。

何気なく買ったメキシコですが、なんだかえらく気に入っちゃって色々と調べるうちに推せる理由もちょくちょく見つかったのでその辺を後日書きたいと思います。

内容の多くはネット情報の受け売りになる感じではありますが、実際弾いてみての個人的な感想なんかも一緒に・・・。

このブログについて。

当ブログを閲覧下さり、誠にありがとうございます。

 

内容としては、主にギターを中心にした音楽の話題や、購入した機材のレビュー等を書いていきます。稀に採譜した楽譜なんかもシェアするかも・・・。

扱う音楽ネタは基本的には需要の低い、ギター的にはややマニアックなものになるかも知れませんが、そういうのが好きな方々が共感できる場になれば幸いです。(とはいえ特に方向性は決めてませんので気まぐれ且つかなりフリーダムです)

自称、ギタオタの隠れ家ブログ。

 

更新頻度は不定期ですが、最低でも月に一回は更新できるように頑張ります。

よろしくお願いします。

 

《ブログ主について》

ギター講師をしながら色々と音楽を楽しんでいます。

演奏ジャンルはハードロック/ヘヴィメタルから入ったクチですが、今はジャズ/フュージョン系音楽の演奏や分析をすることが多いです。その他、片手間程度にカントリーやジプシージャズ等も・・・。浅く広くではありますが、興味の湧いたものに手をつけています。

某学校で楽典/音楽理論を学びましたので、理論にはそれなりに強いです。

個人でのオンラインレッスンもしております。

「SHINY DAYS」でGreg Howe風ソロ。


先日のに引き続きまたネタ録りですが・・・。
今回はGreg Howe風でやってみました。曲は「ゆるキャン△」のOPの「SHINY DAYS」です。
この曲は少し洋楽知ってる人が聴いたらイントロ初っ端からジャンクソン5のパクリリスペクトと分かるモータウン仕立てなポップスですね。こういうフィールにはハウはマッチするかな〜とか妄想して弾いた感じです。
本当はハウお得意のタッピングなんかも入れたかったのですが、あれはちゃんとコピー・分析した事ないので出来ませんでした。
サウンド的には手元にPlexitoneがあるという事で最近の彼を参考にしたつもりです。フレーズも最近の傾向の感じですかね。リアハムで音を作りましたが、タップのシングルで弾いた方が雰囲気出たかも?と終わってから気づきましたが・・・まあいいや。
てかアンプもキャビもDV Mark使ってるので今のハウと同じなんですよね。今回もマイクは立てずにアンプのラインアウトからAMTのアナログキャビシミュ通して録りました。



今更ですがこの誰々風シリーズは研究の延長にあるもので、目的としてはほぼほぼユーモア優先ですが、分析したフレーズを丸々引っ張ってきたりせずに「手法は盗んでそれらしく新しく作る」というのを念頭に置いてます。
余程のトレードマークフレーズでもない限り、例えばキーやコード進行が一致してるからそのまま借りてくるというのはなんか面白くないんですよね・・・誰でも出来てしまうというか。
発想を基に自分で組み立てれば理解も深まりそうだなと思ってやってます。
基本アニソンばかりチョイスしているのは、間奏がわりとあってもリードがいなかったり、いたとしても特に主張する内容じゃなく裏メロっぽくて重ねやすい事が多いからですね。あとはアニソンでやるギャップとか単純に好みでという感じになってます。笑
こういう分かってくれる人相手に気楽にコソコソとやるのが好きなもので・・・。




そういえば去年出たハウの新譜がアマゾンプライムにあったので今更ながらちゃんと聴きましたが良い感じですね。
やっぱり曲中に聴かせる部分を持たせるセンスが凄いというか、分かりやすさと技巧のバランスがよく取れてて流石だと思います。シンプルな音符や構成でも何かフックが効いてて面白いんですよね。
近年は昔に比べてサウンドが生々しくなり誤魔化しがきかない分プレイのスムースさはやや薄れた印象ですが、ギターを鳴らしてる感じが増しててこれはこれで好きですね。

Henretta Engineering ''Purple Octopus Octave Up''

明けましておめでとうございます。

早いもので2019年。
今年もよろしくお願いします。


さて・・・今回はオクターバーです。

以前紹介したブースターの''Emerald Prince''(右に写ってるやつ)と同じメーカーですね。見ての通り、表面実装パーツはスイッチのみというやや特異な小型エフェクターをメインに製作してます。



オクターバーとは言ってもいわゆる「アッパーオクターブファズ」というやつで、一般的な一人ユニゾンしたり、楽曲に彩りを添えるような用途のものではなく、ブツブツ途切れるキンキンで破壊的なオクターブサウンドです。クリアなものではなく、ファズ感も含まれてます。
この手のサウンドはジミヘンの使用でも有名でしょうか。サイケサウンドにはうってつけのアイテムですが、かなり使い所を選ぶので需要は少ないように思います。
ジミヘンライクな影響を受けた変なトリオをやる人やノイズ系の人は好みそうですね。


これは中にゲイントリマーがあり、一応のバランス調整は可能です。そしたらあとは踏むだけというシンプルな作りで潔いですね。
僕はこういうエフェクターに細かい操作は不要と考えるタイプなのでドンピシャでした。笑
出番の少ないペダルであまり大きな筐体とかゴテゴテした操作あるのは少し苦手で・・・。



サウンド的には歪み量は殆どなく、露骨にサステインの少ないアッパーファズですね。思ったよりはエグみは控えめで他の歪みペダルとの併用はやりやすい方じゃないでしょうか。
アッパーファズ特有の不安定で独特なオクターブ音が面白く、カオスな演出をしたい時には最高ですね。笑


限定的な用途のペダルでサウンドバリエーションも特に無いのでこれ以上書くこともないんですが、値段が新品だと16000円くらいするのでこのクセの強さの対価としてはそこそこ悩みどころになると思います。僕も中古が見つかるまで耐えました。笑



使い所は難しいですが良いインスピレーションになるペダルだと思います。