Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Fender ''Road Worn '50s Telecaster''(Mexico)

(持ってるギターを少しずつ載せてくシリーズ)

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メキシコ製フェンダーの中でも一番高価なラインナップと思われる、''Road Worn''です。

新品で15万円くらいのモデルですが、ラッカー塗装/レリック加工で本格的なフィールがある人気シリーズですね。中古で10万切る個体は割とすぐ売れる印象です。

 

 

値段に対しての仕上げは好印象で、個体差はあれどレリックの度合いも含めてしっかり作られてるギターです。

ただ、このシリーズが登場し始めた頃のレリックはかなり過剰で一部では賛否あるようですね・・・笑(そんな剥げ方するか?みたいな)

僕のやつは13年製ですが、丁度良いレリック感でした。でも写真だと分かりにくいですね・・・。

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レリックには個体差はありますが、仕上げにはいくつかテンプレがあるようです。

例えば、ボディバック中央は大体上記写真のようになってます。

 

 

次にスペック。

指板は7.25Rに往年の三点サドル、ロッド穴もネックエンドにあったり、基本はオールドスタイルですが、フレットにナロートールという背の高いものが採用されています。

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これフェンダーらしさ求めてる人には苦手な方が多いんじゃないかな〜・・・。

僕としては9.5R~にするかフレットを普通のミディアムにしてくれた方がって気持ちはあります。

ナロートールの恩恵で弾きやすいという声もありますが、アールがキツイので弦高は下げづらく、ベンドで音詰まりしやすいのでモダンなプレイアビリティを確保してるかと言えば意外とそうでも無い仕様です。

運指が楽なのは確かですけど・・・。

僕はいずれは9.5Rに削ってミディアムジャンボに改造したいですね・・・。

 

搭載ピックアップは''Tex-Mex''というモデルで案外パワフルです。

結構「ガッ!ゴッ!」とくる張りある低音の出方で、第一印象としては「中々にロック」といった感じですが、全体的に暴れるような感じは薄く、扱いやすいです。

サステインもあり、歪みとの相性も良く、そこそこモダン寄りな音作りもしやすいと思います。

テレキャスだけどオマケしてくれる感じ」のPUですね。

変なトレブリーさも無く、「それらしく良い感じに聴こえる音がそのままアウトプットされる」みたいな印象。

アメリカンヴィンテージのテレも持ってますが、そちらよりも圧倒的に骨太でモダンな音です。

苦手な人はいそうですが、僕はわりと好きですね。

 

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ネック裏は塗装を剥がしてあり、木の感触そのままな処理ですね。これ好きです。

 

 

 

前々からメキシコテレには惹かれるものを感じていましたが、それ以前からこのRoad Wornは常々欲しいと思ってたシリーズで、特にバタースコッチ+レリックに憧れがあったのでした。

仕上がりや値段を考えるとこれはドンピシャで、良い個体の中古が近場に出てくるのを待ってたんですよね。良いのに出会えて良かったです・・・。

(昔、父親が「マスター・オブ・ザ・テレキャスター」という教則VHSを持っていて、その中でアーレン・ロスというプレイヤーがバタースコッチだかブロンドだかのテレキャスでカントリーリックを弾いててその印象が今でも強く残ってます。笑)

 

 

やはりメキシコ製フェンダーは良い仕事してると思いますね。

この他にもストラトのRoad Wornも弾きましたが良い感触でした。

個体差はどうしてもあるようで、在庫写真とか見回ってるとネックセンター?が怪しかったりするものも見かけますが、実際に手に取れる距離にあるなら試す価値はあると思います。

 

テレキャスターのPUセレクター操作が快適になるプレートパーツ、Goldo ''CPT4C''

テレキャスのPUセレクター、ボリューム/トーンノブのレイアウトに不便さを感じる人ってわりと多いのではないでしょうか?

元のままでも使えるっちゃ使えるけど、普通のストラトとかから持ち替えた人はちょっと・・・ってなる配置に思います。笑

レバーとノブが結構近い距離にあるので単純に操作しにくいんですよね。横方向に動かすレバーってのも案外クセもの。

 

今回、それを改善するためのパーツを買ってみたのでご紹介です。

 

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見ての通り、レバーの切り込みが斜めになっており、さらにボリュームノブをエンド側に微調整する事でスペースに余裕が生まれ、操作を快適にしてくれます。

このプレート部分だけの製品というワケですね。取り付け・交換はノブとネジを外してプレートだけ置き換えればオーケーです。

 

正直かなり扱いやすくなりました。笑

やっぱり斜め方向のレバーはうまく指に引っかかってくれます。

ボリュームノブが少しエンド寄りにはなるので、一瞬違和感ありましたがすぐに慣れました。

ちなみに本来のプレートとのレイアウト差は概ねこんな感じです。

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本当に少しの違いですがノブの位置が変わります。

 

 

見た目の変化はともかく操作性は良くなりますので、同じ悩みを抱えてる方にはオススメです。笑

僕はAmazonで購入しました。2000円程ですね。

 

↑ちなみに斜めのレバーが嫌な人にはボリュームノブのみ位置調整したプレートもあります。

 

Mojotone ''TS-1 kit''

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先日の''SELMA''に続いての紹介。同日に謎のペダルとして購入したものです。

2500円でした。笑

 

見た感じから自作品っぽい雰囲気がありますが、お店の人もどこの何か分からないようでした。

試奏してみると普通に良かったので購入。

 

のちに基板を見ると''mojo ts-1 rev.1''というプリントがされており、どうやらTS系のよう。

更にそこから検索してみると、Mojotoneというところが販売する自作キットだと判明しました。

 

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中身。オペアンプはJRC4558D・・・よくあるやつですね。

 

 

サウンドはとても良く、中古とはいえ2500円でこれは余裕でお釣りがきます。笑

僕の印象ではTS系の中でもコンプ感は控えめでレンジ広めに感じました。

ゲインも結構歪みますし、レスポンスも良好。ジャズコ直でも結構な使い勝手の良さで、東京で一緒に鳴らした友人達からも「めっちゃ良い」と評判でした。

特に和音の分離感が秀逸で綺麗に響きます。

ギター側のボリュームを絞ると良い感じにチャキチャキしたクランチも出るのがポイント高め。

 

やはりTS系と言えるサウンドではありますが、結構ガッツリしたバッキングにも使えて守備範囲広めです。使い勝手の良いTSという意味ではTRIALの''PockeTS''と似た印象を受けましたが、あれよりもコンプ感が薄いです。

 

 

キットを購入したどなたかが自作したものだと思いますが、良く出来てます。笑

 

 

 

 

 

 

本家の製品ページはこちら↓

https://www.mojotone.com/Pedals-Parts/PedalKits_x/Mojo-TS-1-Pedal-Kit_4

 

 

 

上記サイト以上の情報は中々無さそうですね・・・。

あと、そういえば似た名前のメーカーに、''Mojo FX''と''Modtone''がありますが関係無いっぽいです。

TMG Guitars ''SELMA overdrive''

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先日の東京旅行で購入した二つの歪みのうちの一つ、TMGの''SELMA''です。

 

何の情報も無い中で見た目と雰囲気に釣られて買ったペダルです。

のちに調べたところ、製造してるTMGはビンテージ寄りなギターを作ったりしてるアメリカのメーカーのようで、一部の玄人志向なプレイヤーに知られる存在っぽいですね。

 

 

メーカー曰く、コンセプトは「とことんナチュラルなトランスペアレントドライブ」といった感じで、ボリュームとゲインのみのシンプルなコントロールです。

「EQは接続するアンプの設定をそのまま維持する」らしく、ペダル側にトーンノブは無く、気に入ったセッティングのままにブーストするのが使い方のようですね。

 

実際かなりクリアな持ち上がり方で、ゲインを抑えてボリュームをユニティにした状態ではオンオフの差はかなり少ないです。

そこから好みや用途に応じてゲインを足してちょっとしたクランチを設定したり出来ます。ゲイン幅は最大にしても浅いクランチ程度ではありますが、回路の特性なのかフルアップに近づくに連れてファジーな膨らみが現れて巻き弦が潰れたり、ローミッドに嫌な圧も付加されるので、これ単体で歪みを作るのはあまり適してないかもしれません。和音も濁ります。(勿論PUの出力も起因しますが・・・)

その場合の質感はザラザラ、ブチブチした感じです。

やっぱりあくまでローゲインでの補正ペダルって印象がありますね。

 

補正用途でしたらかなりのレスポンスとクリアネスを確保しているので、元の音にちょっとしたハリ艶を足したい人にはうってつけかと思います。後段のブースターとしても好印象でした。

 

ここで公式解説の締めの一文を引用。

 

''If you've been looking for the holy grail of transparent overdrive pedals, her name is SELMA.''

 

 

ちょっとかっこいい。

 

 

 

 

ちなみに元値は165ドルで販売されてるようですね。

 

 

 

次回は同時購入した2500円の黒い歪みのレビューになります。

 

 

 

リニューアルされたD'Addarioのクリップチューナー、''NS Micro Headstock Tuner PW-CT-12''

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ダダリオのクリップチューナーです。クリップチューナーはTCのものが評判良く、精度諸々で見るならあれが最強だと思ってますが、こちらのチューナーはヘッド裏に綺麗に収まるコンパクトなデザインで人気があると思います。

ギグバッグに入れる時も付けっ放しに出来るのは点数高いです。

 

 

今回紹介するのは最近になってリニューアルされたもので、従来品と比べて精度・感度が上がったらしいです。

よく言われてた事ですが旧型は6弦の認識が甘く、少しストレスでしたので改善に期待しての購入。

 

結果から言うと、なんだかんだでまだ6弦の認識甘いです。取り付けるギターとの相性もあるかもですが、6弦だけ無反応な時ありますね・・・。

流石に言うだけあっていくらかマシにはなってますが、僕的には完璧では無いです。

 

主な仕様変更点は、

 

・チューニング精度と感度の改善

・スイッチの材質

・カラー表示になった

・オンオフの立ち上がり(表示速度)が圧倒的に早くなった

・画面表示が4方向への切り替え可能になった(手動)

・点滅式のメトロノームは無くなった

 

って感じでしょうか。

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旧型(左)との比較。

 

見ての通りサイズに違いはなく、中身とスイッチのみ変更されてますので取り付けに関しては今までと同じです。

 

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厚みも同じです。

 

使用感について。

まず、目につくスイッチ部分の変更。これ僕的には改悪ですね・・・。

ゴムっぽい材質で重い(硬い)押し心地なうえにクリック感が薄く、しかもスイッチの範囲がやたら狭いので爪先でかなりピンポイントに押し込まないと反応しません。

一番浮き出てるオンオフ部分ですら押しにくいです。これはストレス。

キャリブレーション( ''< >'' のマーク)は絶望的に押しにくいです。指の肉だとほぼほぼ押せません。

これは流石にラバー下のスイッチの背をもっと高くするなり改善した方がいいんじゃ無いか・・・?

てか旧型のままで十分押しやすかったのになんで変えたのか・・・。

ただ万が一にこの個体が不良品の可能性はありますので購入検討の方は店頭でも要チェックです。(パッケージの厚紙にむき出しで固定されて販売されてると思うので実際にスイッチに触れるはずです)

 

 

 

正直な感想を言ってしまうと、ちょっと期待外れなリニューアルな印象は受けます。

起動がかなり速くなってるのは良いのですが、旧型で不便無い人は急いで買い直す必要も無いかも。使ってるうちに慣れると言えば慣れるのですが・・・。

 

ただ念のためもう一度言っておくと、僕の買った個体が不良品の可能性ありますのであまり鵜呑みにせず、気になる方はご自身の手で実際に確認してみて下さい。

「こういう事もあったよ」くらいのレビューとして参考にして頂ければ幸いです。

感じ方に個人差はあるでしょうし。

 

僕もまた楽器屋寄った時に確認してみます。その際は追記しますね。

 

 

 

 

ちなみに旧型の6弦の認識問題は僕の環境だとガットやマカフェリだと問題なく使えてるので、ギターの構造によるヘッド鳴りの差の影響はありそうですね。

その他、レビューを見てると製品自体に当たり外れを感じてるユーザーもいらっしゃるようで個体差もあるのかも知れません。

 

 

東京へ旅行した話。

【9/4追記】更新が遅れてましたが全日分この記事に書き終えました。

【9/6追記】少し加筆しました。

 

先週の水曜から6日間、東京に遊びに行ってました。

キッカケは友人の誘いで「東京のギター仲間と遊ぼう(直球)」というものでした。

以下はめちゃくちゃ自分語りの小学生レベルの日記になります・・・。

 

宿は初日と最終日のみ南千住のゲストハウス的な安宿で、あとは友人が取ってくれた渋谷のホテル。なのでメイン拠点は渋谷でした。

本来は15日木曜からの予定が、その前日に台風の影響で予約していた新幹線が動かなくなるとの情報があったので慌てて一日前倒しで出発する事になりました。

今回、友人達とギターで遊ぶ以外に個人的に達成したかった目的が、

 

ラーメン二郎

蒙古タンメン

・Xotiqueのお店

・楽器屋

ケバブ

・ギタリストの柴山さんのパン屋

・南千住の喫茶店バッハ

 

という感じでしたが、パン屋と喫茶店バッハだけ達成出来ませんでした・・・。

 

とりあえず一日目は急な出発になったので特に観光はせず、宿に泊まって終わりという感じです。到着も晩になっちゃいましたし。

南千住の「カンガルーホテル」というゲストハウス的なホテルで、かなりコスパ良いです。部屋は狭いながらもちゃんと個室で空調、テレビ、WiFi、冷蔵庫、手鏡、ドライヤーがありますし、共同のお風呂とシャワーもそれぞれ個室のスタイルです。

トイレは普通に共同トイレって感じ。

実はここを利用するのは2回目で、去年のジプシージャズフェスに行った際にも数泊しました。

 

ここはなんとロビーに楽器があるんですね。

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オシャレ重視な意味で置いてるのかと思いますが、ギターはコンディション最悪ながらもちゃんと弾けるギターです。笑

 

ホテルの近くにはスーパーやコンビニもあるのでこの日はとりあえずカップ麺とサラダ買って寝て終わりました。

 

 

南千住はこう言うとアレですが、なんか独特な雰囲気ありますね・・・。

検索かけると「治安」というワードも出てきますし。
今回で2回目なので気になりませんでしたが、初回は結構不安ありました。笑

 

翌日に友人と合流して渋谷にチェックインする事になります。

 

──2日目。

南千住の宿をチェックアウトしてすぐ渋谷に向かいました。

お昼頃に到着したので、適当にカフェで時間潰してから友人と合流。

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移動してから一緒に昼飯を食べて次の宿「東急ステイ」にチェックイン。

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ヒュー! 中央のはこの旅行の為に買ったCornfordのミニアンプです。(Cornfordとは言ってない)

 

この日は東京の友人ギタリスト達数名で集まってセッションをしました。

今回の集まりの中でも異色なのが、フラメンコガチ勢の方が一人いまして、彼は元々はエレキでなんでも弾く人だったんですが今はフラメンコに本気とのことで流石のテクニックでした。

フラメンコはやっぱり直接見ないと(ていうか見ても)ワケが分からない技術が満載なので、実際にどう弾いてるか教えてもらえたのはありがたかったです。笑

 

セッション後は全員で晩飯。

 

ホテルに戻って友人と話しながらそこでもギター弾いてました。人と弾くギターは無限に弾ける・・・。

 

──3日目。

 

起床。いきなりですが僕はメタル的なフルピッキングがとても苦手なので、この日をさかいにRacer Xの''Technical Difficulties''を題材にピッキングを強化するという日課を始めました。これはいい練習になりそうです・・・!

 ※ちなみに日課はこの日で終わりました。

 

 

この日は楽器屋を散策しようという事で、まず腹ごしらえをしてからXotiqueと御茶ノ水界隈を巡る事にしました。

めちゃくちゃ美味しい味噌つけ麺を教えてもらい、これがヤバイくらい好きでした。笑

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「真武咲弥」のつけ麺(もっと食べておけばよかった)

 

Xotique Shopでは当然ながらXotiqueギターを試奏させてもらいました。

前々からここのテレキャスは気になっており、以前菰口さんのセミナーでも試奏したのですが、やっぱり良いギターです・・・。

オールドとモダンのバランスが凄く良いんですよね。これはSuhrに似たコンセプトにも思えますが、よりオールド思考な作りです。

同じバタースコッチカラーの個体で指板Rが9.5と12のものがあり、比較させて頂きましたが僕は9.5の方がしっくりきました。うーん、欲しい・・・。

お店の人と少し相談込みの雑談させてもらい楽しい時間でした。立地的にも静かでゆったりした雰囲気の良いお店です。

 

そのまま御茶ノ水に移動し、楽器屋巡り。店の数に対して品揃えは割と普通なものが多い印象でしたが、ギタープラネット?にあったLSLのテレキャス2本はとても気になりました。

LSLも良いギターです。あれは特にオールド志向な印象ですね。

 

ほぼほぼ全店見て回ったと思いますが、途中面白いエフェクターを見つけました。

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どちらも歪みである以外はよく分からない製品で、値段は白いのが5000円、黒いのが2500円。

安い上に音も良かったので両方買って帰りました。後日これらのレビューも書きますね。

 

晩は友人は他に用事があったので晩御飯は別行動になりました。

夜の渋谷を歩いて適当なお店を探してたところ、屋台のケバブがあったのを思い出して買ってみました。

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ケバブサンド。小腹に丁度いい感じで美味しかったです。(しかし、腹が満たされるワケもなく、結局すぐ後に塩ラーメンの店へ・・・印象薄い店だったので写真は無いです)

  

──4日目。

 

この日も東京の友人達とスタジオでセッション。まずお昼に「蒙古タンメン中本」に行きました。

蒙古タンメンはセブンのカップ麺で衝撃を受けて以来、ずっと本物を食べたかったお店です。僕は辛いのは大好きですが、事前情報で「カップ麺のノリで考えない方がいい」と脅されてたのでビビって「5辛」にしましたが、全く問題なく美味しく食べれました。笑

カップ麺よりもあっさり目ですね。一方で北極(激辛)を頼んだ友人は食後死んでました。笑

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その後、近くのスタジオへ移動してセッション。4時間くらい弾いて喋って楽しかったです。

前日に購入した歪みを持ち込んで弾いてもらいましたが好評でした。笑

値段関係なく普通に良品だったので当たりを引きましたね〜。

 

セッション後は夕飯に安定のラーメンを食べに行き解散。

 ホテル戻ってからはそこでも友人とまたギター弾いてました。

 

──5日目。

 

この日は宿を変えてまた南千住に戻る日で、今回の旅行をセッティングしてくれた友人は仕事があるので早朝に一足先に地元に帰りました。(色々ありがとうございました)

 

とりあえずホテルのチェックアウトまでは部屋でゆっくりして、出発後は南千住のチェックインまで結構時間あるので適当に周辺を散策して時間潰しました。

 

晩は若手ジプシージャズギタリストの山本大暉君に池袋の韓国焼肉のお店に連れて行ってもらいました。

「とんちゃん」って店でこれまためちゃくちゃ美味しかったです。笑

やっぱり肉は良いですね。

ジプシーギターがあれば他所でセッションも出来たのですが、台風のせいで新幹線の混雑を予想して持ってこなかったんですよね・・・。台風クソすぎる・・・。

 

大暉君とジプシーギタリストの話しや関西のセッション事情なんかを話せて楽しい時間でした。(ジプシーギタリストは人口が少ないので仲間意識が強いのである)

本当に一緒に食事しただけで解散になっちゃいましたが、また関西へ演奏に来てくれる時の再会が楽しみです。

 

──6日目。

 

東京最終日。この日は若手テクニカルギタリストの岡聡志君と二人でセッションでした。

岡君とはありがたい事に数年前にSNSで繋がった事をキッカケにちょくちょくマニアックなギタートークをさせてもらったりする仲です。

去年の楽器フェアをはじめ、関西でのセミナーの際に話してて「いつかセッションしましょう!」という流れはあったのですが、今回ようやくお互いのタイミングが合いました。

途中、休憩ありつつも5時間くらいスタジオに入ってたと思います。笑

岡君、やはり上手いし、センスが良いですね・・・。何より向上心が凄くて、悩みのレベルが高いです。笑

セッションしながら色々と拘りのピッキングフォームやオススメのアーティストの話しが聞けて有意義な時間でした。

念願の「ラーメン二郎」にも案内してもらい(美味しかった)、当初の予定よりもかなり押して新幹線の時刻ギリギリまで遊んでました。

いつか一緒にライブしましょう!とも言ってくれてギター漬けの本当に楽しい一日でした。(岡君、ありがとうございました)

 

 

新幹線にも無事に間に合い東京旅行も終わり。

今回の旅行は楽しいことが多すぎて、セッティングしてくれた友人をはじめ東京でお会いした方々には感謝しきりです。

是非また遊びに行きたいですね。

Stringphonic ''Basic Model''

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メインで使ってるジプシーギターです。大阪のギターショップ「Stringphonic」がプロデュースする国産ジプシーギターで、これはラインナップの中でも一番安価な''Basic Model''になります。

 

一番安価とは言ってもそのクオリティはそこらのジプシーギターではなし得ないものになっており、今までミドルクラスでここまでのギターは無かったと思われます。

というのもこれまでのジプシーギターは比較的手頃な機種に関してはもっぱらアジア製(中国製)が中心でした。

今となってはそのアジア製ですらも10万円くらいから流通してる印象で、未知のジャンルに踏み込むには躊躇する値段です。

品質も当然ながらアジア製の域を出ないものでした。

本場フランス製やその他のヨーロッパ製の本格的なモデルとなるとその比では無く、50万円以上は当たり前。仮に欲しくても在庫が出回る事すら稀です。

このように妥協を強いられるアジア製か高価なヨーロッパ製かの二択に近い状況で、絶妙にその中間のクラスが無かったんですよね。

なんていうか誤解を恐れずエレキで例えるならフェンダースクワイヤ(ブランド)と本家カスタムショップ、マスタービルドはあるのに、普通のUSAスタンダードが無い、みたいな感じに近いです。

 

その昔は10万以下のクラスですとARIAが頑張っていたのですが、それも近年は製造をやめてますし、その他ブランドも単純な入荷数の減少によってリーズナブルなものは入手しづらくなっています。

なので、一番安いものでも上述の通り10万前後とお試しで買うには結構なハードルの高さがあります。

ただその中でもこのストフォニのギターは『完全な国内製造』ながらも138000円(今は値上がりしてます。それについては後述・・・)という価格になっており、

品質に関しても同価格帯の他社のものと比較して相当デキが良いです。

 

鳴りの良さは勿論のこと、音色も低音は豊かで適度にタイト、中高域も立ち上がりが良くて程よく甘さがあります。

全体的な音の甘さや太さで言えばDupontの方がありますが、あれが逆に低音のコシが足りないと思う方には特に向いてると思います。

良い意味で国産ギター的なまとまりの良さを感じます。

 

ネックは一般的なジプシータイプの中では普通かやや薄いくらいだと思います。普通に快適なシェイプなので僕はすぐに慣れました。

 

フレットサイドの処理もバッチリですし、ネックセンター位置もバランス良くてストレス無いです。(安価なアジア産だと、指板の左右どちらかに弦が片寄ってたり、ブリッジの位置取りや溝切りが微妙だったりします。・・・というかこれはDupontでもありえます)

 

ネックには特許を取った特殊な仕組みが採用されてるようで、

「一般的なギターと同じく反る時は反るけど、おかしな反り方はしない」ように作られてるそうです。

反りと言っても色々あると思いますが、トラスロッドで対処できないレベルでネックがオシャカになる事は無い、との事です。

ちなみに僕は購入して一年程になりますが、購入時にあえてやや逆反りに動かした以外は一切ロッドは触って無いです。

頻繁に屋外に持ち出してますがネックはかなり堅牢な方だと思います。

 

重量に関してはかなりの軽量になっており、手軽に持ち出せるのも良いところ。

これは本家セルマーに近づけるための拘りだそうで、

材や構造部分で生じる重量差を金属パーツやその他でうまく辻褄合わせて、トータルでほぼ同じ重さに持っていったそうです。笑

 

上位モデルに''Advanced Model''(約35万円)がありますが、''Basic Model''との大きな違いは材や部品のグレード面で、工程や仕上がりに殆ど差は無いです。

一応、Advancedの方がベントトップになってたり、ネックジョイントに違いはあるもののBasicで事足りるので、ストフォニの店長曰く「価格設定をミスった」らしく、色々キツイのでBasicの価格を上げる方針になったそうです。

確かに倍以上差があるのに、基本性能同じなら安い方買うよなって感じで、実際僕もAdvancedも弾き比べましたが「あ・・・(察し)」って感じでした。

 

塗装はかなり薄いラッカー仕上げですぐに傷や剥がれが生じますが僕はウェルカムですね。笑

ホール付近が擦り減ってて、めちゃくちゃ練習してるとよく誤解されますがこれはわりとすぐこうなります。笑

 

 

アジア産のリーズナブルなものだと他にGitane、Altamira、最近だとEastman(普通に仕上がり良いですが、鳴りはストフォニの方が好きでした)がありますが、

それでも新品価格はどれも10万以上したりするので、Stringponicはかなり頑張ってるギターだと思います。

アジア産の場合だと「いつかは本場のジプシーギターを・・・」って事になりがちに思いますが、Stringphonicは「まあこれでもいいや」って思える(当社比)程度には作りの良さや充実感あります。

値上がりしたのは惜しいですが、それでもコスパは良いのではないでしょうか。

 

 

 

↓Stringphonicによる解説ページ↓

 

 

 

余談ですが、僕はシプシー弦は定番のSavarez(011~)が好みです。D'Addario、Pyramid、Optima等も試しましたが、貼りたての頃の心地良さはSavarezが良かったですね。

ちなみにループエンド派です。